「古希のお祝いはしない方がいいって本当?古希って誰が祝うもの?自分で祝うの?古希にNGのプレゼントがあれば知りたい!」
70歳の長寿を祝う古希(こき)のお祝い。
当たり前にするものだと思ってた人も多いと思いますが、「古希のお祝いはしない方がいい」なんて聞くと理由が気になりますよね。
となると、古希のお祝いついてこのような疑問を持つのではないでしょうか。
- 古希のお祝いはしない方がいいのはなぜ?
- そもそも古希のお祝いって誰が祝うものなの?
- 古希のお祝いでNGのプレゼントとかある?
そこで今回は、古希のお祝いはしない方がいいと言われる理由や誰が祝うものなのか、など古希のお祝いについてご紹介していきます。
また、古希は自分で祝うものなのか、NGのプレゼントなどもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
古希のお祝いはしない方がいいと言われるのはなぜ?その理由とは?
「古希のお祝いはしない方がいい」と言われるのは、なぜなのでしょうか。
その理由には、以下のようなものがあります。
- 古希は厄年にあたるから
- 古希は日本由来のお祝いではないから
- お年寄り扱いを喜ばない人もいるから
- 古希を祝うと早死にすると迷信がある
古希は70歳まで無事に年を重ねてきたことに敬意と感謝を伝えるお祝いです。
とはいえ「古希(こき)」という名前はよく聞いても、実際にはどんなお祝いなのかよく分からない人もいますよね。
おめでたい行事とされていますが、実は、一部では「古希のお祝いはしない方がいい」なんて声もあるのです。
ここでは、なぜ古希のお祝いはしない方がいいと言われるのか、その理由を4つご紹介していきます。
これから古希のお祝いをする予定の人は、ぜひ参考にしてみてください!
古希は厄年にあたるから
古希のお祝いはしない方がいいとされる理由のひとつめは、古希が厄年にあたるからです。
一般的に、厄年は大きな動きは避けるべきとされています。
古希のお祝いというと人生の節目に行うお祝いの行事であり、家族で集まって盛大に行う場合もあるでしょう。
このように、古希は静かに過ごした方がいいという声があるため、古希のお祝いはしない方がいいと言われています。
ただ、「厄年って30代や40代に近い年齢のときにあるのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、実は厄年がいつかというのは、地域や宗派によって変わるものなのです。
たとえば、厄除けで有名な「門戸厄神東光寺(もんどやくじんとうこうじ)」では、厄年を大厄・小厄に分けて考えています。
そして、ちょうど古希にあたる70歳を男女ともに小厄としているのです。(参考:門戸厄神東光寺)
ただ、小厄まで入れてしまうと人生の大半は厄が付いた状態となります。
そうなるとキリがないため、小厄は気にしないでいいという声の方が一般的なのです。
また、古希のお祝いをすること自体が厄落としになるなんて声もあります。
古希のお祝いをする際に、実際に神社でお祓いをしてもらったという人もたくさんいるからです。
古希のお祝いをしない方がいいというのは、厄年を気にしてのことですが、これに関しては各家庭の事情によるでしょう。
厄年や厄払いに関しては住んでいる地域によって考え方が異なるため一概に言えないからです。
古希のお祝いをする前に、家族や親戚、お祝いをする本人に相談してみましょう。
本人が気にしないのであれば、ぜひ古希をお祝いしてあげてください。
古希は日本由来のお祝いではないから
実は、「古希は日本由来のお祝いではないからしない方がいい」という声もあります。
古希の由来は、唐の時代の詩人「杜甫(とほ)」が読んだ詩からきており、つまりは中国が由来のものです。
77歳になると日本由来の「喜寿(きじゅ)」のお祝いがあります。
そのため、「近い期間にやるのは大変」「わざわざ中国由来のお祝いをしなくてもいい」という人もいるのです。
ただ、70歳になると仕事をやめたり新しく始めたり、人生の岐路になる年齢です。
100年時代と言われる今、「まだまだこれからも活躍してね」という気持ちを込め、古希をお祝いするのは素敵なことですよね。
「日本由来のお祝いじゃないからしてはいけない」なんてことはありません。
家族や本人の希望があれば、ぜひ古希をお祝いしてあげてください。
お年寄り扱いを喜ばない人もいるから
古希を祝われることを「お年寄り扱いされている」と感じ、お祝いされることを望んでいない人もいます。
古希のお祝いは、70歳まで生きることが珍しいとされていた時代に生まれたお祝いです。
ですが、現在は70歳を過ぎても仕事や趣味に生き生きと励む人はたくさんいます。
そのため、「長寿のお祝い」と聞いてもピンとこない人も多いのです。
古希は「これからも元気でいてね」とさらなる活躍と長生きを願うものであり、決してお年寄り扱いするものではありません。
ですが、本人が古希を喜ばないのであれば、無理にお祝いするのはやめたほうがいいでしょう。
その場合、古希ではなく誕生日をお祝いするなど、別の形でお祝いの場を設けるのがおすすめです。
意見の食い違いが起こらないよう、70歳が近づいてきたら「もうすぐ古希だけどどうする?」と話し合っておくとトラブルを避けられます。
古希を祝うと早死にする言い伝えがあるから
「古希のお祝いをすると、その後に死んでしまう」
そんな言い伝えが広まったことで、古希のお祝いはしない方がいいと言われるようになりました。
実際に古希のお祝いをした後に亡くなったという話も耳にしますが、古希のお祝いと死因の関連性や証拠はなにもありません。
あくまで言い伝えです。
ただ、「古希をお祝いすることで気が抜けてしまったから」「老いを感じて気力がなくなったから」という意見もあります。
ですが逆に「これからも長生きしよう」と気持ちを奮い立たせることだってできるわけです。
本人が古希のお祝いを楽しみにしているのなら、なおさら止める必要はありません。
早死にするなんて言い伝えに振り回されることなく、本人の意思を尊重することで家族の絆も深まります。
長寿祝いはしないほうがいいって本当?古希のお祝いも避けるべき?
長寿祝いはしないほうがいいと言われることがありますが、実際のところどうなのでしょうか。
長寿のお祝いは古希だけでなく、たくさんのお祝いがあります。
ここでは、長寿祝いについて以下の内容をお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
- 基本的にはお祝いして問題ない
- ただし、本人が嫌がる場合はやめる
基本的にはお祝いして問題ない
基本的には長寿のお祝いはしても大丈夫です。
古希のお祝いをしない方がいい理由を挙げましたが、「お年寄り扱いを喜ばない人もいる」理由以外は、明確な因果関係はありません。
対して、古希の70歳や米寿の88歳まで元気に生きられたということは、まぎれもなくおめでたい事実ですよね。
言い伝えや迷信に踊らされてしまうと、大事な家族の絆を失うかもしれません。
言い伝えや迷信を気にしすぎて何もできなくなるのはもったいないものです。
実際に長寿のお祝いをしている人も大勢いますし、何事もなく無事に終えていることがほとんどです。
古希や米寿など長寿のお祝いはしない方がいいという意見もありますが、その理由はさまざまであり一貫性はありません。
ただ、周りから色々とネガティブなことを言われると、「せっかくのお祝いだけどしない方がいいのかな?」と感じる人もいるでしょう。
ですが、古希をはじめ長寿のお祝いをしても、なんら問題はないのです。
長寿への敬意と感謝を大事にし、家族の気持ちをしっかりと伝えてあげましょう。
ただし、本人が嫌がる場合はやめる
長寿のお祝いはしても問題ありませんが、本人が乗り気じゃなかったり嫌がっているようであればやめておきましょう。
たとえ迷信であっても、その言い伝えの中で生きてきた人にとっては、やはり気になるものです。
「病は気から」という言葉もありますよね。
言い伝えを気にしたままお祝いをしてしまったことで、体調を崩してしまう恐れも十分にあり得ます。
双方が「いいお祝いだったな」と思えるよう、長寿のお祝いを行う際には事前に本人の意向を確認しておきましょう。
本人の希望で長寿のお祝いをやらないことになったとしても、それがきっかけで不幸になることはありません。
大々的にお祝いできないと「いいのかな」と気にしてしまうかもしれませんが、本人の意向を汲むのが、家族にとっても一番いいことです。
どうしても気になった場合は、別の機会におめでとうの気持ちを伝えてあげましょう。
古希は誰が祝うもの?自分で祝う?そもそも古希とは何歳のお祝い?
古希はそもそも誰が祝うものなのでしょうか。
自分で祝うものなのか、そもそも古希とは何歳のお祝いなのか、色々と気になる人もいますよね。
ここでは、古希について以下の内容をお話ししていきます。
- 古希とは何歳のお祝い?
- 古希は誰が祝うもの?自分で祝う?
- 古希はどんなことに由来している?
長寿のお祝いは各家庭によって都合もあると思うので、よく確認しあっておくとスムーズにお祝いができます。
ここでは古希のお祝いについて基本的なことをまとめてみました。
いざ古希のお祝いをやるときに困らないよう、ぜひ参考にしてみてください!
古希とは何歳のお祝い?
古希とは70歳のお祝いを指します。
古くは数え年で70歳になる年にお祝いするものでしたが、ここ最近では満年齢で70歳になる年にお祝いするのが一般的です。
古希は紫色がテーマカラーになっているので、お祝いは紫色のものをメインにするといいでしょう。
「古くからの習わしなら数え年でやった方がいいのかな?」と思うかもしれませんが、どちらでも構いません。
家族の意向を聞き、みんながお祝いしやすいタイミングでお祝いするのがおすすめです。
また、長寿祝いの年齢は地域によって風習もあるので、迷ったときは家族に相談してみてください。
古希は誰が祝うもの?自分で祝う?
一般的に古希などの長寿のお祝いは、家族や親族が祝ってあげるものです。
昔は古希は自分で祝うものでしたが、現代ではそうやっている人はあまりいません。
長寿のお祝いなのになぜ古希は自分で祝っていたのかというと、その理由は厄年に関係しています。
古希の70歳というのは厄年にあたる年だからです。
厄年に嫌なことが起こらないよう、自分から周囲の人をもてなすことを厄落としとして行っていたんですね。
ただ、最近では「古希=厄年」と考える人もあまりいません。
そのため、自分で古希のお祝いをすることも少なくなってきたのです。
その際、お祝いの場に誰を呼ぶのか、人数はどのくらいなのかなど明確な決まりはありません。
地域や家庭によっては、家族や親せきだけでなく、職場の同期や後輩を呼ぶこともあるようです。
古希はどんなことに由来している?
古希の由来は、唐の時代の詩人「杜甫(とほ)」が読んだ詩からきています。
その詩がこちらです。
【人生七十古来稀なり(じんせいしちじゅうこらいまれなり)】
これは、人生のうち70歳まで生きるのは非常にめずらしいことだという意味です。
今は人生100年とされ平均寿命も上がっていますが、昔は平均寿命が短く40歳まで生きられたら十分という認識でした。
なので70歳を迎えられるというのは非常にめずらしく、おめでたいことだったのです。
また、長寿を迎えたお祝いをすることで、自分も長生きできるようあやかりたいという願いも古希には込められています。
古希のお祝いでNGのプレゼントはある?古希のお祝いのやり方を紹介
古希のお祝いでNGのプレゼントはあるのでしょうか。
ここでは、古希のお祝いのやり方やプレゼントについて、以下の内容をお話ししていきます。
- 基本的な古希のお祝いのやり方
- お祝いにお金を渡す場合の相場
- お祝いで男性におすすめのプレゼント
- お祝いで女性におすすめのプレゼント
- お祝いでNGのプレゼント
- お祝いにおすすめの食事
家族の古希をお祝いをする機会というのは、人生においてそう何回もあることではありませんよね。
となると、「一体どうしたらいいの?」「やってはいけないことは何かある?」と迷う人も多いはずです。
ここからは古希のお祝いのやり方などを詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
基本的な古希のお祝いのやり方
基本的な古希のお祝いのやり方は、家族や親族が集まって食事会を開くことです。
食事会を開くタイミングは、本人や家族にとって都合のいいときで問題ありません。
本人の誕生日に開く人もいれば、敬老の日やゴールデンウイークやお盆の時期など、人が多く集まりやすい時期に開く人も多くいます。
「お祝いしたい」と思っている人が、集まれるタイミングがあればいいですよね。
ちなみに、古希のお祝いのやり方に決まりはありません。
食事会は自宅で開いてもいいですし、お店などを予約してもOKです。
また、遠方で集まれない人がいれば、最近はオンラインを利用しておめでとうの言葉を届ける方法もあります。
家族の分だけ古希のお祝いのやり方があるので、自分たちにとって最善の方法を見つけてください!
古希のお祝いにお金を渡す場合の相場
古希のお祝いとしてお金を渡す場合の相場は、お祝いする人との関係性によって変わります。
具体的な相場はこちらです。
子どもからお金を渡す場合 | 30,000~50,000円 |
孫からお金を渡す場合 | 5,000~20,000円 |
親戚からお金を渡す場合 | 5,000~10,000円 |
ただし、上記はあくまで一例です。
たとえば学生の孫と働いている孫では経済状況が違うため、渡すお金の金額も変わってきます。
高い金額を用意しても受け取ってもらえないこともあるので、無理せず自分が用意できる金額を渡しましょう。
他の人との兼ね合いもあるので、「いくら渡すばいい?」と迷うときは一度家族に相談してみてください。
古希のお祝いで男性におすすめのプレゼント
「せっかくの古希のお祝いだから何かプレゼントしたい」と思ったものの、何をプレゼントしたらいいか悩みますよね。
そんな人のために、まずは古希の男性におすすめのプレゼントを4つご紹介していきます。
- 旅行
- 湯飲みやグラス
- 名入れのお酒
- グルメギフト
古希の男性におすすめのプレゼントといえば、旅行です。
70歳といえばまだまだ足腰も元気ですし、どこにでも行けます。
行ってみたいけどまだ行っていない場所や、昔行った思い出の場所を旅行としてプレゼントするのがおすすめです。
また、一緒に旅行に行くのも喜ばれます。
その他には、湯呑みやグラスなど毎日使えるものをプレゼントするのもいいですね。
使うたびに古希のお祝いのことを思い出してもらえますよ。
さりげなく古希のテーマカラーである「紫色」を取り入れると、古希のお祝いの思い出として残ります。
また、お酒が好きな人には名前の入ったお酒など、食べるのが好きな人にはとっておきのグルメギフトがおすすめです。
ここで取り上げたもの以外にも、本人の好みでプレゼントを選んでみてください!
古希のお祝いで女性におすすめのプレゼント
次に紹介するのは、古希の女性におすすめのプレゼント4つです。
- 旅行
- プリザーブドフラワー
- アクセサリーや洋服
- グルメギフト
古希の女性にもやっぱりおすすめなのが、旅行のプレゼントです。
ただの旅行じゃおもしろくないという人には、観劇のチケットを一緒にあげると喜ばれますよ。
舞台やライブ、オペラやディナーショーなどお祝いする人の好みで選びましょう。
また、女性には古希のお祝いの思い出をずっと閉じ込めておける「プリザーブドフラワー」やアクセサリーもおすすめです。
見た目が華やかなプレゼントは、心をぱっと明るくしてくれます。
古希は紫色がテーマカラーとなっているので、紫色をモチーフに花やアクセサリーを選ぶと、古希祝いらしくていいですね。
その場合、70歳にもなるとなかなか量を食べられなくなるので、「量より質」で上質なものを選んであげましょう。
相手の負担にならず、最後までおいしく食べきってもらえます。
古希お祝いでNGのプレゼント
古希のお祝いでは、NGとされるプレゼントがいくつかあります。
具体例はこちらです。
櫛 | 「苦」と「死」で縁起が悪いから |
杖や老眼鏡 | 老いを感じさせるから |
肌着 | 「肌着を変えないほど困窮している」と目上の人には失礼とされるから |
ツバキやシクラメンの花 | 不吉とされるから |
寝具やパジャマ | 寝たきりを連想させるから |
白いハンカチ | 白いハンカチは亡くなった人にかけるものだから |
これらは、古希だけでなく長寿のお祝いには避けるべきプレゼントとされています。
縁起が悪かったり失礼にあたるなど、その理由はさまざまです。
ですが何をあげようか迷ったときに、わざわざ上記のプレゼントを選ぶ必要はありませんよね。
ただ、贈り物で大事なのは、相手との関係性と相手を想う気持ちです。
「着心地のいい寝具やパジャマでいい時間を過ごしてほしい」という想いが込められているなら、そのプレゼントを否定はできません。
あまり親しくない相手であれば贈ることはできなくても、子どもや孫からなら贈ることもできるでしょう。
贈られる本人が分かっているので、失礼にあたらないためです。
一概に「これは絶対にだめ」と決めつけず、相手が何を欲しいか普段からコミュニケーションをとってリサーチしておくといいですね。
古希のお祝いにおすすめの食事
古希のお祝いに食事をするなら、以下を目安に食事を選ぶことがおすすめです。
- 本人の好きなもの
- 鯛や赤飯などおめでたいもの
- アワビや黒毛和牛など高価なもの
70歳というおめでたい場にふさわしい、華やかな食事を用意できるといいですね。
お店であれば長寿祝い用にコース料理を用意しているところもあるので、よくチェックしておきましょう。
食事を用意するときは、事前にお祝いされる本人の体調なども考慮しておくことが大切です。
人によっては噛む力が弱まってきているため、固いものは食べにくい場合があります。
また、脂っこいものや味が濃すぎるものも避けた方がいいでしょう。
食べるのに気を使ったり負担になるものはないか、よく確認してください。
お店であれば事前に料理内容を相談できることも多いです。
直前だと変更できないので、日程に余裕を持って食事を予約するのがおすすめです。
古希のお祝いに関するよくある質問!長寿祝いは満年齢で祝うもの?
古希のお祝いに関するよくある質問として、以下の3つをお伝えてしていきます。
- 古希は満年齢で祝う?
- 古希と古稀、正しい表記は?
- 古希以外にお祝いをする年齢は?
古希は満年齢で祝う?
日本には満年齢のほかに数え年も存在します。
数え年は普段は意識することがなくても、七五三や厄年、長寿祝いなど人生の節目で意識しますよね。
結論から言えば、古希は満年齢で祝うことが多いです。
ただ、地域の風習で数え年齢で古希を祝うこともあります。
つまりは、古希は満年齢でも数え年齢でもどちらで祝ってもいいということです。
家族のタイミングに合わせて、ゆっくりお祝いできる年齢のときにみんなでお祝いできたらいいですね。
古希と古稀、正しい表記は?
古希は古稀と記載する場合もあります。
「一体どっちが正しいの?」と思うかもしれませんが、どちらも正しい表記です。
どちらかが間違っているなんてことはないので安心してください。
もともとは「古稀」のほうが先に生まれた表記です。
これは古希の由来になった詩「人生七十古来稀なり(じんせいしちじゅうこらいまれなり)」からきたもの。
ただ、稀という漢字が常用漢字ではないため、分かりやすさを優先して古希と記載されるようになりました。
古希以外にお祝いをする年齢は?
日本には古希以外にも長寿をお祝いする年齢がたくさんあります。
60歳 | 還暦(かんれき) |
---|---|
70歳 | 古希(こき) |
77歳 | 喜寿(きじゅ) |
80歳 | 傘寿(さんじゅ) |
88歳 | 米寿(べいじゅ) |
90歳 | 卒寿(そつじゅ) |
99歳 | 白寿(はくじゅ) |
100歳 | 百寿(ひゃくじゅ/ももじゅ) |
平均寿命が40歳だったころに「長生きにあやかれますように」と願うのがきっかけで生まれたのが、長寿のお祝いです。
その後、平均寿命が伸びるにつれ長寿のお祝いもどんどん増えてきました。
こう見ると、年齢によっては3年後に再びお祝いする場がくることもあります。
ですが、長寿のお祝いは必ず全部やらないといけない決まりはありません。
どんなにおめでたいことと言えど、本人の体や心に負担になってはお祝いの意味がないためです。
どのお祝いをどのタイミングでやるか、家族でよく話し合い、無理なくお祝いができたらいいですね。
まとめ
古希のお祝いはしない方がいいとされる理由をまとめました。
古希を祝う70歳はちょうど厄年にあたる年です。
厄年は派手なことはしない方がいいという理由から、古希のお祝いは避けるべきとされています。
ただ、70歳は小厄だからそこまで気にしなくていいという声や、古希のお祝いをすることで厄落としになるという声もあります。
なので、古希を迎える本人や家族と相談してお祝いするかどうかを決めましょう。
70歳は人生まだまだこれからの年齢。
ここまで元気でいられたことと「まだまだこれからも元気でいてね」の気持ちを込めて、盛大に古希をお祝いしてあげましょう。
きっと家族にとって忘れられない思い出になるはずです。